私達が筆跡診断のもとにしている筆跡心理学とは?
筆跡心理学とは、筆跡から書き手の性格や深層心理を解明する学問です。欧米では100年以上の歴史があり、「グラフォロジー」と呼ばれ、大きな大学には講座があります。フランスでは「筆跡診断士」は「グラフォルグ」と呼ばれ、弁護士などと肩を並べる高度な国家資格者として活躍しています。
人の性格や深層心理は普段の何気ない行動に表れています。筆跡は「文字を書くという行動の結果」なので、そこにはその人の行動のパターンが表れます。だから、「筆跡を読み解く技術」があれば、その方の行動パターンが分かり、行動の奥にある性格や深層心理もわかるということになるのです。
たとえば、道で知人に出会ったとき、「ヤァー!!」と大きな声を出して腕を大きく振る人がいます。一方、小さく会釈するだけの人もいます。簡単に言えば前者は陽性で外向的な人といえますし、後者は内向的なシャイな人ということができます。この二人が文字を書いたらどんな字を書くでしょうか。
「木」という字を書いてもらったら、前者は「大きめな文字で、左右の払いは元気よく跳ね上げる」ことが多く、後者は「小さめな文字で左右の払いは短く抑えたように書く」ことが多いものです。
筆跡を変えることで性格も変えることができます
たとえば、前項で述べたような内気な人が、自分を「陽気で外向的な性格」に変えたいと思ったら、外向的な人が書くような文字を意識して書き続ければいいのです。つまり、書く文字を変える‥‥つまり、行動を変えることで心や性格に影響を与えることができるのです。